「さっき思いついたんだけど、俺と優里で橘さんを守るゲーム!」
ん…?
最近の高校生は発想力が豊かだが、少々幼稚な面もあるようだ。
ま、考えが幼稚なら答えも簡単なわけで。
「…予想だが、俺たちはナイトで橘さんがお姫様ってことか」
「さっすが優里、正解だ」
すると「パカパカパーン」と自分で言いながらまたくるっと回ると、両手を猫の手にした。
「やる気満々って感じかにゃ?」
「え、なにそれ、気持ち悪い」
あ、ごめん、マジでリアルに言ってごめん。
そんなに落ち込まないでくれよ、陸斗。
肩落として真っ黒いオーラ放たないでくれよ。
「ガーン」って今の陸斗に似合う効果音付け足さないでくれよ、神崎。
「私が…守られる」
そんな陸斗と神崎をよそに、橘さんは苦笑して小さい手で小さい顔を隠した。
「なんか…嬉しいですね、守るって言葉をもらうのって…」
俺は橘さんが、何か…何かを隠しているように見えた。
こう、イメージでいうと、ちょっと触れただけで簡単に壊れてしまうもの。
大きいくせに、繊細で壊れやすく、透明なもの。


