そう陸斗が無理に笑って言う。
「あはは…はは…」
放心状態の橘さん。
美人の橘さんは性格も良く、女子にも人気が良かった。
そして女子からもモテるという謎な現象が起きてしまったのだ。
さて、どうするか。
少し考えて、良い案が思い浮かんだ。
「陸斗、橘さんの手を引っ張って席まで連れていってやれ。俺は群がってる連中を退けるから」
我ながら良い提案だぜ。
陸斗はコクコク頷くと、優しく橘さんの手を引き、俺は周りで騒いでいる連中に声をかけて退いてもらった。
俺たちはなんとか席につくと、近づくなと視線をぶつけた。
「大丈夫っすか、橘さん」
声をかけてみるが反応なし。


