次の日、学校に陸斗と行くと、校門の前で橘さんが待っていた。
「あ、坂井さん!!」
俺達…いや、俺に気がつくと、そばまで走ってきた。
ニコッと橘スマイル。
「おはようございます!!」
朝からニコッと可愛らしい笑顔を見せる橘さん。
きっとこの人、純粋なんだろうな。なんて思ったりしてしまう。
「せ、積極的だね、橘さんって」
と、「急に近寄ってきた女子」と認識した陸斗は、橘さんを引いた目で見ながら、額に汗を浮かべて警戒してる。
勘違いしてるよな、多分。
俺は陸斗の首に腕を回し、小声で話しかけた。
「お前が思ってるような人じゃねぇよ、大人しくていい人だ。」
「お、おぉ、そうか。優里がそう言うなら心配いらねーよな…。だよな…?」
なんだか、女子恐怖症みたいになってるぞ、お前。
そんな陸斗を見てか、橘さんは少し困った表情になったが、すぐに切り替えて話しかけてくれた。
「私の席の、斜め前の小林 陸斗さんですよね?よろしくお願いします」
丁寧に挨拶をしてくれた橘さん。
そんな橘さんを見たからか、陸斗の顔はどんどん解けていくように柔らかくなっていった。
「あ、うん、よ、よろしくお願いします」
うん、やっぱりいい人だ。


