僕らの出会いに花束を


「橘さん」







今、俺と橘さんは、裏庭にいる。







実は先程、谷口先生に「橘に校舎案内してやってくれ」と頼まれて、少し会話しながら案内していると、橘さんが裏庭に行きたいと言い出したので、先生に許可をとって裏庭に案内した。






冬なので花壇の花は咲いていないが、サボテンの花は咲いていた。







「あの…なんつーか、裏庭って何にもないっすよ?」








本当に何もない。池と花壇しかない。








すると、橘さんはニコッと笑った。








「いいんです、落ち着くんです」









落ち着くか…。







橘さんの顔をチラッとうかがうと、頬を少し赤くしていた。







寒いもんな、12月だし。









「坂井さんも、髪が白いんですね」








と、急に髪の事を言われてビックリしてしまった。






「あ、あぁ、これっすか。生まれつきなんすよ…」