夜蝶と書いて[みるく]と読む


「...聞いてんのかよ」

こーくんの言葉で我に返るとあたしは

「聞いてるよ」

それだけ言って窓の外を眺めた。


夜の世界ね...

考えたこともなかった。

流れる景色をボーッと眺めながら
ため息だけが車内に響いた...


「ついたぞ」

いつの間にか寝てしまってたあたしは
こーくんに起こされて目を覚ます。

そこには綺麗なイルミネーションが広がっていた。