「じゃあ、愛ちゃん頼んだよ!」
それだけ言うとオーナーは部屋から出ていった。
「あたし愛奈だから、好きに呼んで」
「はい」
愛奈さんに色々教えてもらい何とかお客さんにつけるようになった。
「みるくちゃん覚え早い!」
愛奈さんにも周りの女の子にも褒めてもらい、あたしは自信がついてきた。
開店時間になると次々に指名が飛ぶ。
もちろん愛奈さんはあたしに構ってる暇もなく、色んなお客さんを相手にしていた。
そんな店内の様子を待機室で見ていると
「みるくちゃん、ご指名」
そう言ってボーイさんがあたしに笑いかけた。
