夜蝶と書いて[みるく]と読む


「綺麗だね」

「そうだろ?百莉に見せたかったんだよな」

そう言ってくしゃっと笑うこーくんに
あたしも笑い返すと、どちらからともなく
キスをした。


キスをしたあたしに感情はなかった。

この時のあたしは喜怒哀楽の感情が日に日に消えていく一方。

めんどくさい。

ただそれだけしかなかったんだ...