少女は何か言いたげに見つめていたが言葉を紡ぐことはなかった
代わりにそっと僕の頭を撫でた

「すまんかったのぅ、許してくれ」

次第に気持ち悪さはなくなり 撫でられていることに何故だかまた懐かしいと思うようになっていた 

「不思議だ 君とは初対面のはずなのに」

懐かしいと思ってしまう 

「ふっ…実は妾もそう思うてた」

変じゃなと笑う彼女を見て僕も釣られて笑った 

彼女と太陽が傾くまで話していた 
自然にもっとこの空間にいたいと思った
それと同時にこんなことを思う自分を嫌った