自分の顎に手を添えながらじろじろと此方を見る少女に僕は何の用かと言ってみれば
頬を膨らませ拗ねた子供のように僕に怒ってきた
「やはり聞いとらんかったのかー!」
「うぁあっ、ごめんなさい!!」
ふんっと横にそっぽを向いた彼女は名は何だと聞いたのだと教えてくれた
それに僕は素直に神木柊と名乗ると彼女は何かを思い出すように僕の名を呟いていた
彼女とは初対面のはずだ そう思った瞬間胸が少しだけ苦しくなった そんな思いを誤魔化すように彼女の名前を聞いてみたが彼女は自分に名前はないと言った
「えぇえ!?ないんですか!?何でですか!?」
「妾が生まれたときには身内はおらぬかったからな」
ふふんと何故か胸を張る少女に聞いてはいけないことを聞いてしまったと反省した

