亜莉紗先輩と話して10分後

「よ!」

「哉汰先輩!」

哉汰先輩が戻ってきた

「あれ?片桐先輩は?」

「友達に呼ばれて行った」

「そうなんだ。ね、話そっ」

「お、おう。」

亜莉紗先輩に負けたくなくて私は自分から哉汰先輩を誘った
でも…

「哉汰先輩、戻ってきたんだ〜」

「亜莉紗先輩…」

「え、なに?私も話してもいいでしょ?」

私は亜莉紗先輩に負けないように必死に哉汰先輩が好きそうな話題を探した

「そこいい加減にしなさい」

「げ、宮田」

宮田先生の登場に亜莉紗先輩は仕事に戻っていった

「さっきも言ったよね?数学部じゃない人は出て行って」

「宮田ひどい」

「当たり前のことです。」

「当たり前じゃ…」

「中村」

私の反論は哉汰先輩にとめられた

「哉汰先輩…?」

「はいはい。出て行きますよ」

「え…そんなこと!」

「中村、一緒来る?」

「…ぅん!」

「中村さん!」

宮田先生の声を無視して哉汰先輩と私は再び抜け出した

「んーどこ行く?」

「どこでもいいよ?」

「じゃあオセロでもしますかw」

囲碁将棋部が出していたオセロ
他にも何人かの人が行ってる中哉汰先輩と私はオセロを始めた



「無理〜」

「んーじゃあこうしよ!俺が負けたらメアド教えてやる」

「え。教えないんじゃなかったの?」

そうさっき、亜莉紗先輩も含めて話をしていたとき…

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「哉汰先輩!メアド教えて?」

「俺、女の子にはあんまメアド教えないんだよね」

「そっか…」
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「ん?俺が負けたら、だから」

絶対勝つ!
ていうのは気持ちだけ。
オセロ盤は哉汰先輩の黒でどんどん埋め尽くされてく…

もう無理…
泣きそうになった私に

「もう一回打っていいよ」

「え…」

「…」




「うそ…」

結果私が逆転
ううん。哉汰先輩がわざと負けてくれた。

「負けた〜どれがいい?メアド、携番、住所」

「んーどうしよっかな…メアド!」

「はいはいw」

「いいの?」

「約束だからな」

「でも…」

「戻るか」

哉汰先輩はお礼も言わせてくれずさっさと階段を上っていった