「準備しなくていいの?」

「何も研究してないしw」

「まじかよwじゃあ話そ」

「ぅん」

人見知りをしない私は既に哉汰先輩にタメ口で話してた

何分くらい話してたのだろう…

「まだ話してる」

「亜莉紗先輩!」

「私も入ろっ」

「え…」

私が亜莉紗先輩を苦手とする理由。
それは亜莉紗先輩が人の恋愛の邪魔をする、というところにあった
案の定亜莉紗先輩は

「ねぇ哉汰先輩、ネクタイの結び方下手くそw私が結び直してあげる」

そう言って哉汰先輩からネクタイを取ると私の方を一度チラッと見て哉汰先輩にネクタイを結び始めた。
そんなことに全く気付いていない哉汰先輩は…

「え、すげぇ。ちょっ、教えて!」



「はぁ…」

私がため息をついたとき…

「本郷」

「おう片桐」

「そろそろ1回持ち場見に行ってみようぜ」

片桐先輩ナイス!

「そうだな。じゃあまた後でな」

哉汰先輩と片桐先輩はそう言って教室を出て行った