「せんぱーい♡」

「おー嶺梛ちゃん!相変わらず元気だねw」

私が大好きな森山夏樹先輩。2個上の高校2年生。
中高一貫校のこの学校では校舎は少し離れてるものの先輩との関わりが凄く多いんだ♪
夏樹先輩もこの部活唯一の高校2年生女子。

「お、嶺梛じゃん」

男っぽい感じの高松亜莉紗先輩。ちょっと苦手なんだよな〜…ちなみに亜莉紗先輩もこの部活唯一の高校1年生女子。
どれだけこの部活が人気がないか理解できたでしょ(o´∀`o)

「先輩たち来るの早くないですか?」

来た来た。
中学2年生女子!なぜか中学2年生女子は3人もいるんだよな〜あれ?もうちょっといたかな?

もちろん女子だけじゃない。

「こんにちはー」

「来たよ。うざいやつ」

「うざいやつ、てなんですか!大体先輩の方がうざいです!」

「は?ふざけんなよ」

「うわー怖い怖い!もう本当どうにかならないんですかね」

「いい加減にしろよ」

生意気な中学1年生男子、櫻葉大翔。
亜莉紗先輩とよく喧嘩してる。まあ私もだけど。
他にも男子が6、7人、総勢15人程度で活動してる数学部。

「じゃあ準備始めるよ〜」

夏樹先輩の声でみんなが一斉に動きだす。

「嶺梛ちゃん結局何研究したの?」

「なにもw」

「あららw」

夏樹先輩から笑われた。

「文化祭後一人で発表してもらうからな」

「は?!」

顧問の宮田に言われて思わず大声出しちゃったよ。基本先生にタメ口を使う私は最近は友達にも感心されるほど

「やだ〜」

「じゃあ退部するか?」

「考える〜」

なんて言いながら近くにあった模造紙を取って遊び始めた私。
そのとき…