教室に戻ると準備は全て終わっていてみんなは帰りの支度
後輩の子と帰ろうとしていた私は
「ねぇ」
哉汰先輩に呼び止められた
「ん?」
「一緒帰ろ」
「え…!?」
「一緒帰ろ?」
「あ、でも…」
私は後輩の子を見た
「先輩、一緒帰ったらどうですか♡」
「…ぅん…///」
「じゃあ先輩また明日!」
「先輩お疲れ様でした〜」
「俺まだカバン教室なんだ。…一緒来る?」
「ぅん行く!」
教室に着くと
「ちょっと待ってて」
そう言って教室に入っていった
高校の教室、てこんな感じなんだ。
「お待たせっ帰ろっか」
普通はバスに乗るのに自然と歩いて駅まで向かっていた
駅に着くまでの間哉汰先輩はたくさんのことを話してくれた
中学生の時の出来事、高校生になってからの出来事、哉汰先輩の好きなもの、家族の話…
駅まで30分近くかかる道…
話を聞きながらわたしはだんだん疲れてきた。
自分ではペースが落ちてるつもり…
でも哉汰先輩との距離は変わらなかった。
話をしながらも哉汰先輩は歩幅をあわせてくれていた。