「おれも、会いたい──…!」


あぁ、どうして。

ふたりの願いは同じなのに、会うことが許されないんだろう。


『遠くにいるの……?』



「遠く、なのかな。

会えない場所……


おれは、人間じゃ、ないから、だから、今は……」



『やみよくん。

今は行けない場所でも、絶対いつか、やみよくんのそばに行くから。

絶対、やみよくんのこと思いだすから……』


……柚美の言葉が、嬉しかった。

嬉しくて、切なかった。


いつか。

本当に会えたら、会えたらいいのに……。


だけどそれは叶わない夢だと、おれは知ってる。

それでも、おれたちはつながっていられる。


おれたちの想いが、つながっている限り。



そう、

永遠に。





【end】