「あたしも……一緒に行けませんか」

まっすぐな瞳で、柚美が訊ねた。


「……とりあえず2人とも来なさい」


どちらともとれない返事。それは、まだ、希望が持てる、ということ。


その、幽かな希望に未来を懸けて。

おれと柚美は、視線を交わした。



だから、気付かなかったのだろうか。

悪魔委員会委員の表情が、二人の明るい未来を思わせるようなものではなかったことに……。