エイにゆきちゃんという彼女が出来てしまった日、 あの公園で、アタシに声をかけてくれた先輩。 心がボロボロだったアタシにとって、温かな、優しい手が、差し伸べられた瞬間だった。 だから先輩には、いつだって笑っていてほしかった。 アタシが朱音先輩に告白した時のような、あんな苦しそうな顔は、見たくなかった。