下駄箱で靴に履き替えたアタシたちは門に向けて足を進めた。 門に行くまでに、先輩たちに別れを告げてしまった、あの中庭がある。 いつもはそんなところは見ないけど、なんでか今日は気になって何気なく見たんだ。 『……え?』 何の気なしに向けた視線が、ある一点で釘付けになってしまう。 「ん?ヒロ?」 立ち止まったアタシに隣で不思議そうな声を上げるエイ。