救急車が付き、皆で乗り込む。
すすり泣く声だけが車内に響く。
病院でも、廊下にはすすり泣く声だけが響いていた。
──ガチャン…
ドアの締まる音がやけに大きく響く。
医者の人が部屋から出てきて、深刻そうな顔をしている。
「娘は…娘は大丈夫なんですか?!」
お父さんが医者の人に飛びつく。
それを私は呆然と立ち尽くしみていた。
「残念ながら…娘さんは…」
「う、そ…」
私は床に座り込み号泣した。
私がちゃんと見ていれば良かった。
今更後悔しても遅いのに…
美海は、四歳で命を絶ってしまった。
美海はひとつだけやりたいと言っていたことがある。
──美海ね、山の上でお弁当食べたいんだぁ
──そうなの??じゃあもう少し大きくなったらお姉ちゃんと一緒に行こうか
──うんっ、約束ね!!ゆーびきーりげーんまん嘘ついたら針千本飲ーます!!指切ったぁ!
これが、私と美海の最初で最後の約束。
果たせなかったもの。
一生果たすことのできない…
すすり泣く声だけが車内に響く。
病院でも、廊下にはすすり泣く声だけが響いていた。
──ガチャン…
ドアの締まる音がやけに大きく響く。
医者の人が部屋から出てきて、深刻そうな顔をしている。
「娘は…娘は大丈夫なんですか?!」
お父さんが医者の人に飛びつく。
それを私は呆然と立ち尽くしみていた。
「残念ながら…娘さんは…」
「う、そ…」
私は床に座り込み号泣した。
私がちゃんと見ていれば良かった。
今更後悔しても遅いのに…
美海は、四歳で命を絶ってしまった。
美海はひとつだけやりたいと言っていたことがある。
──美海ね、山の上でお弁当食べたいんだぁ
──そうなの??じゃあもう少し大きくなったらお姉ちゃんと一緒に行こうか
──うんっ、約束ね!!ゆーびきーりげーんまん嘘ついたら針千本飲ーます!!指切ったぁ!
これが、私と美海の最初で最後の約束。
果たせなかったもの。
一生果たすことのできない…

