夏の終が近づいてくる今日この頃、私はあることを決意した。
いつもより念入りに髪をセットし、身だしなみもしっかり整えた。
「よし」
こんなことをしても今更何も変わらないとはわかっているけど今日はとても大切な日だから。
部屋を見渡していると携帯がチカチカと光っているのが目に入った。
見てみると、奏からのメールだった。

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To:美虹
From:奏

今日日直だった!
ごめん!先に行ってるね><
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奏と一緒に登校ができない時はすごく退屈だ。
もう奏は学校かな?
時計を見ると七時四十分を指していた。
「もう行こ…」
奏と行く時は七時半に出ているからいつもより遅くなってしまった。