初恋story 

「うんっ」
「わぁぁ!頑張ってね!!私奏の好きな人聞いたの初めて!!」
「だって初めて…好きになった人だから…私も、初恋なの」
奏も…初恋…。
私達、恋する時も一緒なのね。
「美虹って頭いいくせに恋愛になると馬鹿なんだね~」
となりで大爆笑する奏。
「仕方ないでしょ。わからないものはわからないんだから。奏もっと女の子らしくしないと…」
「いーいーのー!」
パシッと私の肩を叩くと、奏はにへらって感じで笑った。


他愛のない話を
親友としながら
いつものように
通学路を歩く。
当たり前のようで
当たり前じゃない
この日常。
中学校生活も、残り半分となった。

亮羽くんと過ごせる時間も残りわずか…