今日は私の方が子供みたいだ。
なんだか欲しいものが買ってもらえなくてダダこねてるみたいじゃない。
「美虹、自分に嘘つくのはやめよう」
自分に嘘つく?
「私からは言わないよ。美虹が気付くまで言わない」
「奏の意地悪…ずるい」
「美虹のほうがずるいよ。自分に嘘ついて人に気付かせてもらおうとするなんてさ」
はぁ…とため息をつく奏を横で眺めていた。
…なんか奏大人になったな。
「………奏」
「ん?」
「…私…亮羽くんのこと好きなのかな」
しばらくして私が沈黙を破った。
「やっと気づいた??ふふふっ…美虹初恋だね」
ニコニコと笑う奏。
「初……恋…」
「そう。初恋。私応援してるからね」
「う、うん…ありがとう」
奏が帰り、リビング奥にある扉を抜け美海の仏壇の前に正座する。
──チーン…
「美海…私、好きな人できたみたい。初恋っていうんだって…」
なんだか欲しいものが買ってもらえなくてダダこねてるみたいじゃない。
「美虹、自分に嘘つくのはやめよう」
自分に嘘つく?
「私からは言わないよ。美虹が気付くまで言わない」
「奏の意地悪…ずるい」
「美虹のほうがずるいよ。自分に嘘ついて人に気付かせてもらおうとするなんてさ」
はぁ…とため息をつく奏を横で眺めていた。
…なんか奏大人になったな。
「………奏」
「ん?」
「…私…亮羽くんのこと好きなのかな」
しばらくして私が沈黙を破った。
「やっと気づいた??ふふふっ…美虹初恋だね」
ニコニコと笑う奏。
「初……恋…」
「そう。初恋。私応援してるからね」
「う、うん…ありがとう」
奏が帰り、リビング奥にある扉を抜け美海の仏壇の前に正座する。
──チーン…
「美海…私、好きな人できたみたい。初恋っていうんだって…」

