「お見舞い…なんだけど。泣いたの??美虹。目腫れてる」
流石親友。なんでもお見通しだよね。
「…入って…」

家の中に奏を通し、二人で隣同士にソファに座る。
「体調は大丈夫??」
「えっと、あ、うん。大丈夫」
…嘘。ちょっと悪い。
「そっか。ならよかった」
ニコリと微笑む奏。
私、最低だ。
こんなに素直な友達の前で嘘つくなんて。
「で??何かあったの??」
「何かあったって言うか…」
なんて言えばいいの??
どうしたら奏に伝わるかな。
「ゆっくりでいいよ」
「うん…」
しばらくして、今までの事をゆっくり奏に話始めた
「あのね…」