初恋story 

ずっと亮羽くんの言葉がリピートされる。
「んぁー。もうっ」
ずっと考えてたって意味のないことだ。
「寝よ…」
そうだよ。寝ればいいのよ。
具合悪いせいか、すぐに眠りにつけた。

──ピヨピヨピヨ
「ん…」
鳥の鳴く声で目が覚めた。
時計を見ると3時を示していたので、6時間は寝ていたんだと思った。
結構寝ちゃったな。
でもだいぶ良くなった。
喉が渇いたので下の階へ行くとお母さんが用意してくれてたお昼ご飯がおいてあった。
ごめんね、お母さん。
お昼ご飯を冷蔵庫に入れてお茶を取り出す。
「はぁ…」
冷たくて美味しい。
まだ夏の蒸し暑さが残るこの時期は冷たいお茶がより一層美味しく感じる。
「おいケータ遅いよぉ!」
「リクが早すぎるんだよぉー」
外を小学生たちがはしゃぎながら通っていく。