まぁ、いいや。
「わかってるよ」
そして私達は残りの道を他愛のない話をしながら歩いた。

学校に着くと何やら少し騒がしかった。
「なんだろう?なんかあったのかな」
奏が隣で呟いた。
人が集まり話をしているみたいだ。
一人の男子生徒が私達の方を向き…
「おい!来たぞ!本人に聞くのが一番いいだろ!」
と叫ぶように言った。
「私聞きたくないよ。誰か聞きに言ってよ」
「俺も無理だ」
こそこそみんなが話し出す。
「奏、なんかあったの?」
「いやいや、それはこっちが聞きたいよ!!」
なんでみんなこっちを見てるの?
「私が聞いてくるっ!!」
すると一人の女の子が走って私達のところへ来た。
そして、私の目の前で立ち止まる。
え、私…?
「坂本美虹さんですよね?」
この子は誰だろう。少し怒っているようにも見える