長い夏休みが終わり、今日からまた学校が始まる。
やっと学校だー。
「美虹!!おっはよー!」
「奏、おはよう」
「久しぶりだねー!!家近いってのにぃ!!」
「近いっていうか、となりなんだけど…それに昨日もあったでしょ??」
「まぁまぁ、気にしなーい!」
と言ってすたすた歩き出す奏の斜め後ろをついていく。
奏と私は幼馴染みだ。
保育園からずっと一緒にいる。喧嘩なんて一度もしたことがない。家が隣で、部屋の位置もたまたま隣同士だからたまに二人で話したりもする。
奏はショートヘアで、目がくりくりしていてすごく可愛い。
大人しめの私とは反対に、奏は明るくて元気な子だ。
「おーい。美虹」
「はい!?」
突然目の前に奏の顔が現れてびっくりした。
「そんな驚かないでよー!何ぼーっとしてるのかなぁって」
「あ、えっと、考え事…かな?」