「亮羽!!」
兄貴がハイテンションで部屋に入ってきた。
「何?」
「天気いいぞっ。外に行ってきたらいいさ!」
呆れるなぁ、この兄貴は。
「彼女、来るんでしょ。夕方帰ってくるから」
俺がそういうと兄貴は「わりぃ」と行って部屋を出ていった。
いいな、兄貴は。
好きな人と両想いなんてさ。
まぁ、いいや。
俺は着替えて外に出た。
「あっつ…」
行くあてもないまま歩いてると兄貴の彼女とすれ違った。
「あらぁ、亮羽くんじゃない!!」
「どうも」
「聡とは復違った雰囲気ね。かっこよくなっちゃって!」
「そうですか??兄貴にはかないませんけど」
「あっはは。そんなことないわよ。じゃあまた今度ね」
「はい」