何を言ってるのかわからなかった。


ううん、わかりたくなかった。


だって、2年も付き合ってたんだよ?

親だって公認だし。




ワカレヨウ
わかれよう
別れよう……



……いま、別れようって、言った?






「やだよ!!」


ガタン



私はいすから立ち上がって
悠翔の制服をつかんだ。


「なんで?!なんで、」


目の裏に涙がたまってきた。
下向いたら、泣いちゃいそう。


私はぐっと力を込めて悠翔の顔を見た。


……泣くもんか
今泣いたら、だめだ。



と思ったのもつかの間。

ぽろっと涙がこぼれた。



「……っ」