『言いたい人には、言わせときなよ』
そう言って、黒髪の柚は、ストレートの髪を風になびかせながら、すべり台をおりた。
一方私は……泣いている。
袖口を目にあてて、こぼれ落ちる涙を何度も何度もふいている。
……この風景、前にもあったよね?
そっか。過去の夢なんだ……。
私、なんで泣いてるんだろ……?
『フウカはちゃんと頑張ってるよ。
見てないくせに、そんなこと言うな!ってやり返せばいいんだ。できないなら、私がやってやる!』
柚が階段をのぼって、また上にやって来る。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…