……う~ん。でも聞けない雰囲気。 弱いな、私。 だから、親にも逆らえないんだよ。 「先生、帰ってもいいですか」 風にのって、聞こえてくる柚の声。 「ダメに決まってるだろ」 当たり前じゃない。 「気分悪いんです」 ちらりと柚を見ると、いかにも気分悪そうに、 口を右手で押さえてる。