「大谷さん」

「・・・なんだよ」


「…ありがとうございます」

「…なんだよ改まって」

急に改まって言われると、どう返していいかわからなくなる。


「少しの間だけ、宜しくお願いします・・・。

落ち着いたら、違うアパート探して、必ず出ていきますから」



「・・・あぁ」


・・・そんな日が来なければいいのに。

なんて思うのは、オレだけだろうか?


…矢沢は、今、何を思っているんだろう?



そんな事を思いながら、新たな一日がスタートした。