そっと、もっと、ぎゅっと~私に限り無い愛を~

…静かにドアを開けると、奥からスリッパの音がした。

「ただいま、戻りました」
「・・・おかえり」

「…その格好は?」
「・・・これ?・・・料理中だけど?」

ワイシャツの袖をまくり上げ、私のエプロンをした大谷さんが私を出迎えてくれた。


「いい匂い」
「…だろ?…もう少しでできるから」

そう言って微笑んだ大谷さんに、私は抱きついた。
大谷さんは私をしっかりと抱きとめてくれた。


「これからも、ずっと、ずっと、一緒にいてくださいね」

「あぁ、ずっと一緒にいような…藍子」
「…なんですか?」


「…結婚しようか?」
「・・・へ?!」

驚きの眼差しで、大谷さんを見上げた。
大谷さんは、相変わらず優しい笑みを浮かべたまま。


「もう、誰にも邪魔されたくないから」
「…はい、結婚してください」

…二人の愛を確かめ合うように、キスを交わす。



…父を説得するのは時間がかかるだろうけど。
必ず、幸せになりましょうね、…私だけの修。







end。