あたしが、困った顔をしている時雨君を見ていると

「俺っ、赤城律[あかぎりつ]だってばっ!」

と、茶髪の男の子が

時雨君につめよっていた。


「あ…、思い出した。」

「まじっ?あーー、よかったーー。」