あたしは、"ご褒美"って何あげたらいいんだろ、と思いながら 出来上がったクレープを時雨君からもらった。 「わーっ、おいしそーっ。」 「…そりゃよかった。」 「ありがとねっ。」 あたしは転ばないように注意しながら 近くのベンチに座った。