中学一年生の、幼すぎるキスは、たった一瞬で、けど永遠にも思えて、幸せだった。 唇を離した後は恥ずかしくて、握った手を離そうとした。 けど、晴斗がそうさせなくて、ぎゅっと抱き締められる。 「は、晴斗…」 「幸…」 「っ…!」 初めて呼ばれた名前は、あたしの願望かもしれないけど、愛おしく聞こえた。 「ありがとう」 その言葉を今日だけで何度聞いただろう。 「あたしは何もしてない。晴斗が自分の力で乗り越えたんでしょ?」