弟は、元々体力のない奴だった。


逆に俺は、スポーツは人よりも出来る方だった…と思う。


だから弟は、俺に追い付こうと毎日毎日、俺よりも練習してた。


俺もそんな弟の姿を見て、負けていられねぇなって、練習をいっぱいした。


そんな感じで、俺達は互いに『切磋琢磨』してた。


その甲斐あってか、所属してたクラブチームでは二人ともレギュラーになる事が出来て、弟も凄く嬉しそうだった。


『兄ちゃんと一緒に試合出れて、凄く嬉しいよ!!』


そんな、弟の嬉しそうな姿が今でも忘れられないんだ。