「どうも~、さっきぶり」


「あ、藤井君」


席に着くと、何と左隣は藤井君だった。


入学式の時は全然周りとか気にしてなかったから分からなかったけど。


「やっと右が寂しくなくなるな」


「あ、ごめんね。ずっと休んでて」


「いいのいいの!事情とかそういうの、人にはつきものだからね」


明るく笑う彼は、晴斗から何か聞いているんだろうか。


「藤井く…」


「きりーつ」


聞こうとした瞬間、先生が教室に入って来た。