靴を履く時に離れてしまった手が何だか寂しい。


そんな事考えるなんて幼稚だなと思いなから晴斗の隣を歩く。


そして教室に着いた。


「はよ!晴斗!」


誰かが晴斗の肩をポンと叩く。


「昨日はどうだった?千葉さんの家に行っ…」


パチ


その男の子と目が合った。


一瞬の間。


「ち、千葉さん?!?!」


男の子は驚いたように叫ぶ。


「は、はい。千葉幸美です…おはようございます」