それを見て、幸はまた泣き出した。 泣きながら、叫ぶように言った。 「晴斗ぉ!お父さんが…お父さんが死んじゃったよぉ!もっともっと…一緒にいたかったよぉ!私、何もお父さんにあげられなかった…っ!お父さんはいっぱいいっぱい私にくれたのに!」 俺は幸を抱き締める腕に力を込めた。 「ずっと、ずっと信じられなくて、信じたくなくて、一人で事実から逃げようとして、部屋に閉じこもって、お母さんにも心配させて、お母さんも苦しいのに、私だけ苦しいみたいにして、ごめんねぇ!」