たまらず俺は幸の細い、細い体を抱きしめた。


拒否されたっていい。


突き放されたって、嫌がられたっていい。


ただ、俺が幸を抱き締めたいんだ。


こんな細い身体で精一杯悲しみを受け止めようとして、大変だったよな。


苦しかったよな。


伝えたい。


大丈夫だよって。


俺がいるよって。


こんな方法でしか出来ないけど、でも伝えたい。


お前は一人じゃないんだ。


幸。