ダン!!


激しい音がして、俺は幸の部屋の外側から内側に手を入れ込む事が出来た。


とりあえずは、落ちずに済んだようだ。


けど、これはなかなか辛い。


手が滑ったら下へ真っ逆さまだ。


幸に会う前に死んでたまるか!!


俺は腕力で「うおおおおおお!」と雄叫びをあげながら、部屋へ入る事に成功した。


そして、目の前には、驚いた顔の幸が、大好きな幸がいた。


やっと会えた…。


俺は幸に向かって優しく微笑んだ。


「幸、久しぶり」