そう言って、幸のお母さんはぽつりぽつりと話し始めた。 「私と幸司さん、幸のお父さんが出会ったのは、私が高校二年生の時、修学旅行で沖縄に来た時だったの」 「高校二年生…」 「うん。幸司さんはもう高校卒業して二年目で、大学には行かず家業である漁師をしていたわ」 「じゃあ、二十歳…?」 「そうね。三歳年上だったわ」 幸のお母さんは頷く。 「漁師として働いてる姿を見て、私、一目惚れしちゃったのよ」 うふふと笑う。