三日恋〜晴と雪の恋物語〜


「ごめんね。幸、本当に出て来なくて」


「いいんです。これだけで諦めようなんて思ってません」


帰り際、こんな話をした。


「あの、また明日も来ていいですか?」


「もちろん。毎日でも来てね。私も久しぶりに晴斗君とお話出来て嬉しかったわ」


微笑む幸のお母さんに、俺は躊躇しながら聞いた。


「あの、あと、聞いていいのか分かんないんですけど、さっき、駆け落ちって…」


「あぁ、覚えてたのね」


少し困り顔で笑う幸のお母さん。


「す、すいません!いいんです。聞かなくて」


慌てて謝ると、


「いいのよ。晴斗君には、話しておこうかな」