慌てて離れると同時に、幸のお母さんの涙が止まってて安心した。
すると、幸のお母さんが俺を見つめた。
「ねぇ晴斗君。幸の事、まだ好きでいてくれてる?」
「え?」
「あの子はお父さんが亡くなってからずっと苦しんでる。支えになってあげたいのに、同じ悲しみを持った私じゃダメなの。だからまた、ここな来てくれないかな?幸の事、変えてあげてくれないかな?」
俺に懇願する幸のお母さんを見て、俺は深く頷いた。
「好きです。幸の事が好きです。好きじゃなくなるなんて、あるはずがありません」
そう言うと、幸のお母さんは
「良かった…」
と、微笑んだ。


