三日恋〜晴と雪の恋物語〜


そう言いながら涙を拭う幸のお母さんを、ただ見ている事しか俺には出来なかった。


幸のお父さんがいない。


幸のお父さんが死んだ?


「そんな…」


やっと出た声はか細くて。


弱くて弱くて。


優しそうだった幸のお父さん。


幸と仲良くしてくれてありがとうって微笑まれた事もある。


幸と、幸のお母さんを大切にしてて、愛おしそうな目でいつも見てて。


生意気だった俺にまで優しくしてくれて。