三日恋〜晴と雪の恋物語〜


じっと見つめると、幸のお母さんはふう、と息を吐いた。


「お父さんがね、亡くなったのよ…」


「え」


「去年の夏、とても天気の良い日だったわ。仕事に行く道で居眠り運転の車にね、ぶつけられてしまったのよ」


目を伏せながら幸のお母さんは話す。


「最初その人は寝てないって言ってたの。陽の光が眩しくて目の前が見えなくなったんだって。けどその人、お酒も飲んでたらしくて、結局居眠り運転だったって事になったの」


俺ははっとした。


幸のお母さんの頬には、大粒の涙が流れていた。


「けどそんな事幸と私には関係ないんだぁ。分かってるのは、あの人はもういないって事なんだもん」