三日恋〜晴と雪の恋物語〜


「いえ、全然大丈夫です」


俺はお茶を開けて一口だけ飲んだ。


「幸とは、話したの?」


「あ、昨日少しだけ。けど、俺だって気付いてない時だったんで、気付いたら話してくれなくなっちゃいました」


「そっか」


幸のお母さんはやっぱりなというように頷いた。


「あの、」


俺は思い切って声をかけた。


「手紙が、来なくなったんです。去年、急に」


幸のお母さんは何も言わない。


「何があったんですか?」