「お前エスパーなの?キモイ」


「こら晴斗。俺は真剣に聞いてやろうとしてんの。茶化すな」


いつもの冗談のように返事をすると少しだけ藤井の口調が刺々しくなった。


「え、何?お前ホントに真剣なの?」


びっくりして箸を止める。


今までこんな藤井の声を聞いた事があっただろうか。いやない。


「だってこんなに落ち込んでるお前初めてなんだもん。どうにかしてやりたいと思うのは当たり前だろ?話聞くくらいなら出来るんだからさ」