「ごめんなさい…」


中からか細い声が聞こえる。


「ごめんじゃ分かんねぇって。なぁ幸、開けてくれ。何で手紙くれなくなったんだよ。何でここにいるんだよ。何で閉めたんだよ。話してくれよ」


中から人の気配がするから、まだそこにいるんだと思う。


「幸…」


俺は縋るような声を出した。


「ごめんなさい…。今日は帰って…」


けど、幸の言葉はひどく残酷で…。


三年間、君だけを想ってた。


けど、彼女は俺の知らない空白の時間の間に、大きく変わってしまっていたんだ。