ドキッとする。 「千葉さん…ですか?」 「本当は俺が行きたいんだけど、ちょっと忙しくてな。青山の家からそんなに離れてなかったと思うから〜」 そう言いながら先生はファイルを漁る。 「あ、あった。え〜と、あ、ほら」 先生は2枚のプリントを見せて来た。 「これが青山ん家で、これが千葉さん家。近い…よね?」 「あ、はい。多分。同じ家の並びだと思います」 「良かった〜。行ってもらってもいいか?」 すがるように見られる。 「明日いろいろ必要な物とかあるから、忘れたら大変だろ?」