めがねの奥で
つむった瞳

かすかにふるえる
黒い睫毛

それを見るのが
好きなんだ。



チュッ

彼と唇が重なって
ワタシも瞳を閉じていく。


「ありがと」
なぜかキスの後、お礼を言ってしまう。

お礼を言われて、照れる彼。


「なあ、どこ行く」
「そうだなあ」


あなたと一緒なら
どこでもいいよ

なんて、夢のようなことを言ったら

なんて笑ってくれるかな。